アニメ『くまみこ』の最終回騒動とは?春アニメ感想

 2016年春アニメは、どういう巡り合わせかわかりませんが、東北の田舎を舞台にしたアニメが2本同時に存在するという謎の東北推しシーズンでした。

 一つは青森県弘前市という実在の町を舞台にした『ふらいんぐうぃっち』。一つは日本海側にある事だけは明かされている架空の村・熊手村が舞台の『くまみこ』。双方ともに第一話から非常に好調な滑り出しを見せ、『ふらいんぐうぃっち』の方はその勢いが僅かなりとも衰える事無く最終回を迎えました。

 が、『くまみこ』は・・・なんと最終回の展開で大炎上。脚本家はツイアカを消し、アニメに苦言を呈した原作者が何故か謝罪させられるという誰も幸せにならない二重のオチがつきました。

 『くまみこ』は、都会の高校へ進学しようという自立心が芽生えたものの、あまりの田舎者&コミュ障っぷりに失敗しまくる巫女の少女・雨宿まち、そしてまちと一緒に住む、喋る上に文明の利器を使いこなす熊のクマ井ナツを中心に繰り広げるコメディーと言った趣の作品です。まちとナツは傍から見ても分かるようにかなりベタベタの共依存関係なのですが、こう言った作品はその依存関係の解消に向かう方向にキャラクターが成長していくのが常ですし事実原作漫画ではそういう展開になっています。

 が、アニメ『くまみこ』の最終回ではアイドルコンテストで仙台に行くアニオリ展開の結果、まちが病的な被害妄想により幼児退行でナツとの依存関係が悪化、アイドル推しをしたまちの従兄の役場職員は今後もまちをアイドルとして推していくと決意。ついでに(まちの妄想だけど)「仙台市民=石を投げてくる」という失礼極まりないイメージまで作ってしまいました。

 この炎上に至る最終回がなければ「好評のうちに最終回を迎えた良作」になれただけに、本当にもったいないと思います。
投稿日:2016年7月10日

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