アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に感動した感想

 友人から聞いた話です、彼女は子供のころはアニメを見ていましたが大人になってからは殆ど見ませんでした。強いて見るものといえば娘が小さいときジブリ作品を見るくらいで、最近若いこたちがはまっているいわゆる『アニメ』という物には何となく胡散臭ささえかんていましたし、今時の声優さんの声にもなじめませんでした。

 ところが最近ひょんなことから『魔法少女マドカマギカ』を見る機会があり今までのアニメに対する偏見が一気になくなりました。まず背景の斬新さ、素晴らしいです。

 主に戦いの場面で、レースやオブジェクトをまるで一枚のアートを作るように画面全体にちりばめていて、パースにのっとらない平面的なデザインにすることで非日常のおどろおどろしさ、不気味さ、不安感、こっけいさ、そしてかわいらしさが見事に描かれていました。今までアニメであのような斬新な背景は見たことがありませんでした。

 そして内容の濃さです。一回見ただけだとちょっと分かりにくいですが、とても哲学的です。子供っぽい無邪気なマドカがひょんなことから魔法少女になり、友情と正義と大切な家族との間で悩み苦しむ。普通の女の子が巻き込まれた戻れない現実は、実は偶然ではなく決まっていたことであった。その少女の心の描き方がとても丁寧で哲学的でした。その重い内容と今風の声優さんの声、セーラームーンのようなファッションとのギャップがとても新鮮でした。

 また、友達の描き方もとても共感できました。さやかちゃんという友達です。彼女は好きな子のために魔法少女になった。好きな子を助けて幸せになりたかった。でも好きな子は自分が助かったことで、さやかのことが要らなくなる。それを感じたさやかは悲しみの余り憎悪、憎しみの塊となってゆく。実にリアルで悲しく、そして醜い心を正面から描いていて、感情移入しました。

 マドカの、全てを受け入れ 『概念』と化す、という自己犠牲の選択に、涙しました。魔法少女まどかマギカ、このアニメは本当に素晴らしいです。
投稿日:2016年7月10日

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